アクアコンサルティングジャパン
これまでの輸入実績の一部をご紹介!
世界の各地から珍しい熱帯魚をお届けします。
有限会社レップジャパン・アクアコンサルティングジャパンでは通常の観賞魚ルートでは入手・輸送困難な種を中心に輸入して参ります。全国の問屋・小売店様で入手ご希望の種がありましたら弊社までご相談・お問い合せ下さい。
ポリプテルス ビキール・ビキール
商業ベース輸入までの道のり
ケニア北部に位置するトゥルカナ湖は6,405k㎡、南北に257km、東西に30kmもある巨大な淡水湖です。 現地で魚を捕獲したり輸送する際にはボートをチャーターし、漁師の協力を得て魚を捕獲しています。 魚類の捕獲には主に刺し網を用います。 漁師には生きている状態で、更に出来るだけ無傷で捕獲することを教え込まなければなりません。何故ならば彼らは普段、食用の魚を捕っているので生け捕りにする習慣や考えは全く無いからです。ある日、ポリプテルス ビキール・ビキールを個人の研究家が持ち帰られたと業界人から電話があり「商業ルートでは入手が出来ないらしい」と言われた。のちに発売されたアクアライフ2003年4月号でも同様な記事が掲載されていたので、「では世界初商業ルートを確立しよう」と即決し直ちにポリプテルス ビキール・ビキール(以下ビキール)についての情報収集を開始したのがそもそもの発端であった。
当初、日本側からは「アフリカ某国で捕った」、「場所は秘密」、「危険な地域で紛争中の場所」、「輸送も大変困難」等様々な情報がもたらされたがその情報のほとんどは信憑性や具体性に欠けるものだった。そこで我々はまず情報を精査することと捕獲地の絞り込みをおこなった。ビキールはナイル川~トゥルカナ湖にかけて生息していることからエジプト・スーダン・エチオピア・ウガンダ・ケニアの5ヶ国に絞って確認する作業に着手した。
スーダンは政情不安が著しい為、真っ先に候補から消えた。2003年当時スーダンへ行くなんて事はそれこそ自殺行為であった。 そこでエジプト・ケニア・ウガンダ・エチオピアの4ヶ国に直接連絡を取る事にした。
ナイル川と言えばエジプトの可能性もあると考えエジプト政府に確認した。知り合いの野生生物局長官から「観賞魚の輸出は不可能」との回答を貰いエジプト説も消えた。
ウガンダはナイル川の水源であるビクトリア湖に面した国である。当社はウガンダとの付き合いは長くカメレオンやヒョウモンガメを定期的に輸出する拠点として重用していた。輸出業者や友人、水産局にも問い合わせたが肺魚はいるがビキールは見たこと無いとの返事だった。大方のアフリカ人は見たことが無かったり知らなくても「いるいる」、「輸出できる」とか言うのが普通であるのに、この時は珍しく全員が知らないと言ったのには驚かされた。その為、ウガンダも消えた。
そこで捕獲場所はエチオピアの河川又はエチオピアかケニア側どちらかのトゥルカナ湖であるとの結論に達し情報収集を2ヶ国に絞った。
トゥルカナ湖周辺は厳しい半乾燥地帯です。 トゥルカナ族はトゥルカナ湖の周辺で生活をしています。トゥルカナ族は太古から魚を食べる習慣がありませんがトゥルカナ湖で魚を捕獲する際にはケニア政府の許可は勿論ですがトゥルカナ族の許可も取っています。トゥルカナ族はケニアでも攻撃的な民族として知られています。それよりもケニア北部には反政府ゲリラやスーダン難民が多数潜伏しているので外国人の訪問は危険が伴います。この地域でもJICAの職員の方々が活動しているとのことです。
当初から確かにエチオピアで捕獲という話はかなり信憑性の高そうな話として存在した。エチオピア南部にはオモ川という川がありそこにはビキールが生息していることは間違いないしトゥルカナ湖もある。魚の輸出は問題ない、地域紛争中の場所でもあった。調べれば調べる程、日本で聞く情報にピッタリと当てはまる。日本人からの話はことごとくエチオピア南部だよと示唆していた。しかし、エチオピア説を聞けば聞く程、疑問と不信感が芽生えはじめた。理由はわからないけれど第6感って奴だろうか。
エチオピア政府にも電話をかけて問い合わせをした。散々、方々をたらい回しにされたがエチオピア、特にトゥルカナ湖のある南部は政情不安であること、政府機関に最近のLive Fishの輸出実績記録が存在しないことが確認できた。
これでエチオピア説も消えたのだがエチオピアで捕獲して輸送するのも可能だという考えは残った。実際にオモ川に行ったことはないけれどエチオピア人に捕獲させて首都のアジスアベバまで輸送すれば輸出は出来ると考えた。エチオピア航空はバンコク線を持っているのでヨーロッパ周りにするよりも輸送時間の短縮が出来るからだ。エチオピアのエージェントにコンタクトを取ったところ、「エチオピア人でも南部は危険だから行きたくない」と言った。普段からソマリア北部の紛争地であるソマリランドへ平気で行っている男が!!今まで散々危ない目に遭ってきながら爬虫類を探して危険地帯に行っていた男が「南部は嫌だ」と言った。「行きたければ一人で行け」とも言っていたが結果的には行かなくて正解だった。ゲリラに殺される確率(人間の)がとても高いのだと後で知った。
捕獲した魚は船上で一旦仮パッキングをしてExportベース迄運びます。現地では発泡スチロールが大変貴重です。ケニア北部では手に入りませんのでウガンダの首都・カンパラで調達しています。酸素ボンベはケニアの病院で用意してもらいました。輸送用ビニール袋や輪ゴム等は日本よりウガンダ経由で大量輸送してあります。
残るはケニア側のトゥルカナ湖しかない。
トゥルカナ湖の波打ち際です。遠浅になっていて魚影はあまり多くありません。確かにケニアはアフリカ諸国の中でも危険な国の一つに数えられる。特に首都ナイロビの夜の一人歩きは確実に強盗に遭う!!と言っても過言ではない。トゥルカナ湖付近は反政府ゲリラやスーダン難民多数が潜伏していてもナイロビよりは治安はいい(目くそ鼻くそだが)しJICA(国際協力事業団)も活動していると聞いていた。ケニアは政府のKenya Wildlife Serviceに知り合いがいるので捕獲や輸送は問題ない。ただし、捕獲や輸送を誰に頼むかが一番の問題になった。トゥルカナ湖には輸出業者もいないし…。
そこでウガンダの友人に話しウガンダからチームを派遣することにした。本人が是非やらせてくれと言っているし長年の付き合いで気心が知れているし割と正直であるし貿易業者だからやらせようと考えた。魚の種類の見分け方、パッキング方法、輸送方法をウガンダへ数度赴き指導した。
日本へは未入荷のタイガーフィッシュやナイルパーチも捕獲されています。 ポリプテルス セネガルスも生息していますがトゥルカナ湖の個体は極少数しか入荷していません。
トゥルカナ湖で舟をチャーターし刺し網を用いてビキールを捕獲した。気温は50℃近くに達し、船上の水槽内の水はすぐに熱くなってしまう。ビキールを捕っても湖岸まで活かして帰って来られないのである。試行錯誤の結果、発泡スチロール箱を直接舟に持ち込み船上で仮パッキングをして輸送することにした。これで岸までは生きて運ぶことが可能となった。
陸路にも難関があった。ケニア北部は舗装道路等というものは殆ど無い。悪路を24時間以上走り続けないとウガンダの首都カンパラには帰り着かないのであるが途中でパッキングをリパックしないとビキールは死んでしまうのだ。早く運びたくても無理なのである。
近隣の街Lodwarまでは悪路続きで数時間かかってしまう。ここをどう乗り切るかが今まで商業ルートにトゥルカナの魚が乗らなかった一番の要因だったのだ。当社ではケニアのKitaleと言う町に換水用のリパック施設を準備してKitaleをトゥルカナ湖の前線基地にした。
Kitaleで水と酸素を詰め替えるだけの作業だがこの作業を追加するだけで生存率が確実にUPしたのであった。トゥルカナ湖で捕獲直後の個体 刺し網で捕獲する為、多少なりとも体表はスレるが日本到着後に寄生虫駆除と共にケアすると数日で治癒する。驚くべき生命力の魚である。
エンテベ国際空港近くにExportベースを設立し、ビニール袋や輪ゴムなどのパッキング資材も現地調達では品質が悪く使い物にならないので日本から空輸した。発泡スチロールの箱は韓国人経営の工場がありウガンダで入手できた。輸送ルートはウガンダのエンテベ国際空港を出てから23時間で日本に到着するルートを組むことが出来た。
思い立ってから3ヶ月かけてビキールの商業ベースでの初輸入に成功した。初便の輸入で21匹が送られてきたが死着は0頭であった。
夢の魚であったビキールが入手可能な種類になった事は商業ルートを確立した当社にとって大変嬉しい結果となった。
ウガンダチームは3ヶ月の短い期間で完璧に捕獲から輸出するまでをこなせるようになった。
このルートが確立したことでExportベースを起点に今後は更なるアフリカの未知の魚類が輸入されることになるはずである。
コンゴ
ポリプテルス 新種 !?
民主共和国シャバ州の密林内のクリークで新種と思われるポリプテルスを採集しました。体鱗数等の形態、近縁種との分布域等を比較しても既知の如何なる種にも当てはまらない個体でした。今回2個体が日本へ来ましたが40時間を超える輸送に耐えきれず死着となってしまいました。シャバ州は反政府ゲリラの拠点で大変危険な無政府状態の場所が点在しています。この地域からのポリプテルスの採集・輸入は未だかつて行われておりません。現在、輸送ルートを再検討し生きた姿を日本の皆様にご覧いただけます様、全力を投入しています。ご期待下さい。
ケニア
ポリプテルス・ビキールビキール第2弾入荷!!
トゥルカナ湖より平成15年に続き平成18年もコマーシャルベースで輸入に成功しました。
本物のビキールビキールをお探しの方はお近くの専門店でお問い合せ下さい。
ポリプテルス セネガルス
トゥルカナ湖産・ポリプテルス セネガルス(Polypterus senegalus)
1個体のみ入荷しました。日本初入荷の地域個体群です。頭部が細長く精悍な顔つきです。
ウガンダ
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