レップジャパン ワールドリポート
パキスタン・イスラム共和国
Islamic Republic of Pakistan
ヒョウモントカゲモドキの故郷
海岸線に近いパキスタン南部の大都市・カラチは気温も湿度も高く、乾燥したイメージは少ない街です。
首都はイスラマバードですが爬虫類の積み出し最前線はカラチです。
カラチから郊外に向かえば乾燥した高地が広がっています。西部乾燥地帯では様々な砂漠性の生物たちを見ることが出来ます。テロや宗教対立等の暗いイメージのパキスタンですが治安が良くなれば楽しいフィールド探索が出来るでしょう。
写真1:パキスタン南部の街カラチは車で30分も走るとご覧のような荒野が広がっています。植物もまばらで生物が生息するには厳しそうですがこのような場所では日中はニシベンガルオオトカゲやアガマ科のトカゲが多くみられます。夜になると人気の高いヒョウモントカゲモドキが出没します。
写真2:齧歯目の動物やハリネズミも生息しています。それらを捕食するために砂の中にはクサリヘビの仲間やスナボア類が潜んでいます。
写真3:野生のヒョウモントカゲモドキを捕る際はオイル式のランタンを持って枯れた植物の周囲を探すと比較的見つけやすいです。電池式のライトよりも数倍明るいランタンは必需品です。
夜は毒蛇も多く危険なのでスネークフックを手に持ってヒョウモントカゲモドキを探しているところです。
写真4:夜になると夜露で岩場は湿り気を帯びるのですがヒョウモントカゲモドキは夕方5時位から活動を開始します。この写真は野生状態のヒョウモントカゲモドキを捉えた貴重な写真です。治安が悪く、夜のフィールドで灯りを点しての撮影はテロリストの格好の目標になりうるので大変危険なのです。
写真5:ピグミージェルボアは弊社が初めて日本に紹介した動物の一つですが野生の齧歯類は輸入ができなくなってしまい寂しい限りです。パキスタンはアフガニスタンと共に彼らの故郷です。